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最短で偏差値30から60になる英文法講座①後置修飾

2021.12.28

         

本記事から「最短で偏差値30から60になる英文法講座」を連載します。初回は後置修飾の解説です。本講座の目的は、英文法のいちばん大事で難しい単元を、短時間でサクッと理解すること。英文法の根幹を解説するので、本講座の理解だけで成績が上がるかもしれません。英文法の理解が深まれば、英文読解もスムーズに理解できるでしょう。

「最短で偏差値30から60になる英文法講座」は主に3つのラインアップです。

  1. 後置修飾
  2. 時制(完了形、仮定法、過去形、現在形、未来形)
  3. 同じ形の反復

この3つの概念を理解したら、英文法を理解したといえます。本記事では後置修飾を解説します。

後置修飾を理解しよう

後置修飾は英文法の中でいちばん難しい単元です。多くの人がつまずき、なかなか点数が取れません。しかし、本記事を読めばサクッと理解できるようになります。

後置修飾は4種類です。

  1. 前置詞
  2. 関係代名詞
  3. 分詞
  4. TO不定詞

本記事では、前置詞と関係代名詞の2つを詳しく解説します。この2つを理解できたら、分詞とTO不定詞も同じ考え方なのでスムーズに理解できるのです。

英語の大原則 名詞+長い説明部分

まずは英語の大原則を確認しましょう。

名詞+長い説明部分

「名詞」を説明する「長い説明部分」が、名詞のうしろにきます。日本語と語順が逆なのです。たとえば、「公園にいる少年」という日本語があります。この「公園にいる」が長い説明部分、「少年」が名詞です。英語「the boy in the park」とは真逆ですよね。

前置詞の法則 名詞+(前置詞+名詞※長い説明部分)

名詞+(前置詞+名詞※長い説明部分)

前置詞とは「in」「of」「with」「on」などを指します。さきほどの「the boy in the park(公園にいる少年)」も、前置詞の原則にしたがって名詞(the boy)+前置詞(in)+名詞(the park)の形ですよね。

ひとつ例文を覚えてみましょう。

The boy in the park is Taro.
公園にいる少年はタロウです。

ポイントは、英語だと「少年」という名詞が最初にきて、「公園にいる」という説明部分が後からくること。この「長い説明部分」がうしろにくるのが、つまずきやすいやっかいな概念なのです。

文章構造は「名詞+長い説明部分」の大きなかたまりが主語(S)です。この大きな主語のかたまりを見極めるのも大切です。例文「The boy in the park is Taro.」でいうと、「The boy in the park」が主語(S)です。そして「is」が動詞(V)、「Taro」が補語(C)。1つの主語を大きく捉えるのがポイントです。「大きな主語のかたまり」という考え方も、日本人にはなじみがないですよね。しかし、この考え方がわかれば、難しい文法項目も一網打尽で理解できるのです。

まずは例文「The boy in the park is Taro」 を頭に入れてください。とにかく名詞が先に来て、説明部分が後にくる。この原則をしっかりと頭にたたき込めば、これから紹介する関係代名詞も理解できますよ。

関係代名詞の法則

関係代名詞には3つの法則があります。

関係代名詞の法則① 名詞+(関係代名詞+不完全な文※長い説明部分)

名詞+(関係代名詞+不完全な文※長い説明部分)

たとえば、「イタリアの会社がつくる車」を英語にすると「the car which Italian Company makes」です。先に名詞の「車」がきて、説明部分の「イタリアの会社がつくる」は後からきます。

関係代名詞の法則② 名詞によって関係代名詞が変わる

関係代名詞の2つ目の法則は、関係代名詞which,that,whoの使い分けです。「長い説明部分」の前にくる「名詞」の分類によって、使える関係代名詞が変わるのです。

which……名詞がだった場合に使える
that……名詞が物でも人でも使える
who……名詞がだった場合に使える

関係代名詞の法則③ 不完全な文の定義

名詞+(関係代名詞+不完全な文※長い説明部分)

関係代名詞の文では、不完全な文が必ずうしろにつきます。では、「不完全な文」とはどんな文なのでしょうか。

定義:不完全な文とは「主語、目的語、補語」のいずれかがない文のこと

この法則さえ理解すれば、関係代名詞の文章は必ず理解できます。そして関係代名詞の文章がわかれば、英文読解で複雑な文章が出てきても落ち着いて解けるでしょう。「関係代名詞の文章が絡んでいるな」と見抜けるのです。

例文で理解を深めましょう。

The car which Italian Company makes is very beautiful.
イタリアの会社がつくる車はとても美しい。

まず名詞「The Car」のうしろに関係代名詞「which」と不完全な文「Italian Company makes」が続きます。不完全な文の構造を分解すると、「Italian Company」が主語(S)、makesが動詞(V)です。そして、「makes」のうしろはありません。「何を」つくるのかが抜けているのです。つまり、不完全な文「Italian Company makes」には目的語(O)がありません。

では、例文「The car which Italian Company makes is very beautiful.」の主語はどれでしょうか?関係代名詞「which」から不完全な文「Italian Company makes」までが前にある名詞「The Car」の長い説明部分なので、「The car which Italian Company makes」が大きな主語のかたまりです。

後置修飾のキモ、関係代名詞をマスターしよう!

最短で偏差値30から60になる英文法講座①はここまで。絶対に覚えてほしいポイントを整理すると、

  1. 英語の大原則「名詞+長い説明部分」は関係代名詞にも当てはまる
  2. 名詞の後に「関係代名詞+不完全な文(長い説明部分)」がくる
  3. 不完全な文とは主語、目的、補語のいずれかがない
  4. 「名詞+長い説明部分」を大きな名詞のかたまりと捉える

です。これらのポイントが理解ができたら、英文法をマスターしやすくなります。ほとんどの英文読解で困ることはないでしょう。まずは、例文「The car which Italian Company makes is very beautiful.」を覚えてください。

次の記事では、本記事の内容をもとに分詞を説明します。分詞がわかればTO不定詞も理解できて、英語で一番重要な後置修飾をマスターできるでしょう。後置修飾は英文法の80%をこえるほどの重要度があると考えています。今日の講座をしっかりと復習して、頭にたたき込んでいくことが英文法の理解を形づくっていきますよ。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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