余裕で試験時間内に解き切る「最強の速読法」のススメ
2023.6.4
逆転合格の一番の要は、英語長文で速読ができることではないでしょうか。
古典・歴史は暗記、数学は文系数学であれば、きちんとすれば点が開かないはずです。現代文もあまり差がつかない科目です。差をつけるには、やはり英語長文が一番大きいです。
英語長文がクリアできると、配点も高い上に、苦手な方も多いため、逆転合格に成功するポイントとなるのです。
本記事は、英語長文速読を可能にする5つのポイントについてご紹介します。
本記事でわかること
- 英文速読を阻む5つの敵 ①英単語・熟語の不足
- 英文速読を阻む5つの敵 ②英文解釈力の不足
- 英文速読を阻む5つの敵 ③現代文の力が不足している
- 英文速読を阻む5つの敵 ④読んでいる英文量の不足
- 英文速読を阻む5つの敵 ⑤設問量の不足
- 夏までに何をすべきか
英文速読を阻む5つの敵 ①英単語・熟語の不足
単語帳や熟語帳を仕上げても、英単語・熟語の勉強は終わりではありません。
英語長文の中で触れてこそ、はじめて本物の英単語力・熟語力になるのです。この考え方が不足している方が、非常に多いので注意が必要です。
英文速読を阻む5つの敵 ②英文解釈力の不足
「英文法の力」ともいえるかもしれませんが、「英文法」というと英文法問題集『Next Stage』を思い浮かべる方がいるので、あえて「英文解釈」といいます。
英文解釈とはなにか?
その一文一文の主語・動詞・目的語・補語・修飾部分・被修飾部分を瞬時に把握する力です。これは、英文法力がないと難しいです。
英文法力とは何か?
英文法を理解して、使える知識となっている力です。文法問題集などは、丸暗記に近い形で覚えていくため、理解を伴わず、あまり意味がないでしょう。
英文解釈力が不足していると、一文一文を読むのが遅く、結果的に速読が上手くできないということが十分にありえるのです。
英文速読を阻む5つの敵 ③現代文の力が不足している
英語長文も現代文も、問われていることは基本的に同じです。過去のセンター試験は別として、例えば、私大や難関国立の長文は、ただ筆者の主張をしっかり掴むだけで大体の問題は解けます。では、筆者の主張を掴むにはどうすればよいのか?それが、現代文の力なのです。
現代文の力の要
- 言葉を知っているか
- 読解のルール
この二つがかけ合わさり、現代文があってこれがあると長文も早く、要は推測読みができるのでスピーディに文章を処理していけるわけです。
英文速読を阻む5つの敵 ④読んでいる英文量の不足
英単語・熟語を覚え、英文解釈や現代文の力をつけても、取り組む文章量が少ないために伸びにくい場合があります。
また、文章量を増やす中で、英単語・熟語もさらに熟成できます。英単語帳で覚えた英単語とは違う意味で出てくることもあります。その都度複数の意味を覚えていきましょう。そうすれば、単語の知識は非常に広がります。
効率を上げるため、英単語帳で覚える英単語の意味は、1つにしましょう。覚えた英単語の意味を軸に英語長文に触れ合うたびに、英単語力を広げればよいのです。
英文速読を阻む5つの敵 ⑤設問量の不足
設問を解く量が不足しているのではないでしょうか。4番目の文章を読むということと5番目の違いは何でしょう。文章の論理展開、そして筆者の主張をしっかり掴まないと設問は処理できません。
「設問を解く」とは、ある意味、4番目で一文一文を読む訓練をして、5番目で文章全体の流れや論理展開などの主張を掴む訓練をすることなのです。これが不足している方が、非常に多いです。
やっておきたいシリーズ『大学入試英語長文ハイパートレーニング』は、4番目の英文量を増やすにはおすすめです。ですが、若干設問の処理の学びが少なくなる傾向があるので、5番目の設問量を増やすには、おすすめしません。
夏までに何をすべきか
①英単語・熟語
中学レベルの単語熟語は抜けている方もいるので、中学レベルをしっかり仕上げましょう。
夏までに仕上げる
『高校入試 短文で覚える英単語1900 』
『データベース3000 基本英単語・熟語』
難関大志望の方
いずれか1冊を仕上げると、より安心です。
『システム英単語』
『英単語ターゲット1900』
②英文解釈
一冊仕上げる
『入門英文解釈の技術70』
早稲田や大抵の国立大学は対応できます。これを一冊仕上げる。
時間がない場合
『基本からわかる英語リーディング教本』
③現代文
用語・漢字については、中学レベルまでは完璧にしてください。
『中学漢字スタートアップ1400』
④読解のルールを学ぶ
小学生レベルの論理展開を理解していれば、英語の文章は大体読むことができます。
最低限やろう
『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕』
ディスコスマーカーや論理展開などすべてが凝縮されています。
余力があればやろう
『中学総合的研究問題集 国語読解 新装新版』
論理展開が英語よりも日本語のほうが、論理展開に難しさがあるのです。小学生版ですが、中学受験版のため、しっかりしています。
⑤文章量
※夏までの目安:30長文
- 1日1長文を読み込む(5回以上音読)
- 同じ英語長文を1週間継続して読み込む(合計30回以上)
- 毎日新規の英語長文を追加していく
- 復習の英語長文だけで、新規の英語長文を読む時間がなくなれば、追加を止める
- そこまでに読み込んできた英語長文が、スラスラ読めたら止める
- また新規から始める
⑥設問を解く
重要なポイントです。不足すると成績がなかなか伸びないため、重要なポイントです
おすすめの参考書
『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』
『パラグラフリーディングのストラテジー②実践編』
難関大志望の方
『情報構造で読む英語長文』も仕上げましょう。
動画でも解説していますので、あわせてご覧ください。
逆転合格に向けて
夏までに対策をし、英語長文の速読力の基礎を確実に身につけましょう。そして、得点に差をつけ逆転合格を目指しましょう。