偏差値40から65に着実に伸ばす!基礎英文問題精講の勉強法
2022.4.7
「真面目に勉強してるけど成績が上がらない」と感じている方は意外に多いものです。学校の指示通りに勉強しても「成績が上がらない」「模試の問題が解けない」という方は大勢いらっしゃいます。
『基礎英文問題精講』は、約40年前から多くの受験生に愛されてきた旺文社の名著で、早慶上智・難関国立大学にも対応できる内容です。本記事では、効率よく成績を上げるべく『基礎英文問題精講』の勉強法をご紹介します。
これまでとは違う勉強法により、さらに成績を上げたいといった方。特に「底辺高校」「自称進学校」に通っている高校生、通っていた浪人生はぜひ読んでいただきたいです。
本記事でわかること
- 『基礎英文問題精講』にマッチする学力層
- 『基礎英文問題精講』の特徴
- 『基礎英文問題精講』適切な勉強法
『基礎英文問題精講』はどんな学力層にマッチしているか
『基礎英文問題精講』は、英語初心者にとっては難しい参考書です。たとえば、基本的な英文法と単語の知識、少なくとも中学英文法を理解していることが求められます。
学力層に満たない人はまずこれをやろう
「中学の英単語が身についていない」「単語帳の習得が足りない」方
『データベース3000 基本英単語・熟語 』、『英単語ターゲット1900(Part1,2)』または『システム英単語(1~3章) 』に収録されている英単語や英熟語を覚えましょう。
「基礎的な中学英文法が身についていない」方
『くもん中学英文法 スーパーステップ』や『完全攻略 中学英語 英文法 1~3年』で身につけましょう。
もし「『基礎英文問題精講』の学力層に満たないけれど、試しにやってみたい」場合は、これから紹介する『基礎英文問題精講』の適切な勉強法を実践してみましょう。意外とこなせるかもしれません。難関私大や難関国公立に合格できる英語の解釈力が手に入ると思えばやる気も出るはずです!
『基礎英文問題精講』の構成と特徴
『基礎英文問題精講』は、第1編から第3編の全3編で構成されています。
第1編「構文編」には約40題の例題があります。この構文編が本書のメインディッシュです。構文編を完璧にすれば、偏差値65以上は固いでしょう。後半にある練習問題30題も本記事の勉強法を徹底します。余力があれば、各例題にある重要問題も解いておくとよいでしょう。
第2編「文脈編」は英文解釈というよりは英語長文の読み方にフォーカスした内容です。
第3編には応用問題があります。
第2編および第3編は、英文解釈を超えて英語長文のテクニックを学ぶ内容です。現段階では飛ばし、他の参考書でパラグラフリーディングを学んだあとに取り組んでもよいでしょう。
『基礎英文問題精講』適切な勉強法
第1編「構文編」の勉強法では、5つ(理解編-3つ・暗記編-2つ)のポイントがあります。
この勉強法では『理解』→『暗記』という流れが非常に重要です。まずは英文法項目を理解し、次に例文などを暗記する、という順序が大切です。
この勉強法は、脳の負担を減らし長期記憶を作る 「記憶固定化の標準モデル」ともいわれ、脳科学上でも大変有効な方法に基づいた勉強法なのです。
ポイント①-理解編1
例題の英文をSVOC(主語・動詞・目的語・補語)に分ける
※コピーやノートに英文を写したものにSVOCを書き込むといいでしょう。
ポイント②-理解編2
訳を書く(1回のみ)
※SVOCを書き込んだ英文の下に書くとよいでしょう。
ポイント③-理解編3
SVOCと訳が合っているか解説を確認する
※誤りは赤ペンで訂正すると、自分の弱点の「見える化」につながります。単語の意味を覚えていなくても、まずはSVOCを理解して訳せるようにすすめましょう。
その後にいよいよ暗記パートに入っていきます。
ポイント④-暗記編1
例題を英語→日本語の順で5回音読する
[例題]This is a pen.
- SVOCで区切る
- ①の区切りの通りに音読する
〇「This」→「これは」→「is」→「です」→「pen」→「鉛筆」
✕「This is a pen.」→「これは鉛筆です。」 - ②の音読を5回繰り返す
ポイント⑤-暗記編2
スラスラ訳せるまで1週間を目途にポイント①~④の『理解編』『暗記編』を復習する
※つまずくところはさらに翌週も継続しましょう。
【参考】『基礎英文問題精講』第2編・第3編の勉強法
参考までに第2編・第3編もやりたいという人はぜひやってみましょう。
- ポイント①-理解 例題の英文のSVOCを分ける
- ポイント②-理解 訳を書く
- ポイント③-理解 SVOCと訳が合ってるか解説を確認する
- ポイント④-理解 設問について解答をノートに書く
なぜその答えになったのか根拠をノートに書いて下さい。ノートに書くだけでも成績は上がります。さらに書き出した根拠を解説と照らし合わせて、理解を深めていけばなおよいです。
根拠の書き出し例
- ここでS.V.O.Cが区切れてかつ単語の意味でこの訳になる
- 前の文章の意味と同じ流れだからこの意味になる
- 前の文章と「but」で対比されているから逆の意味になる
とにかく反復が大切!
とにかく『基礎英文問題精講』は反復が大切です。この勉強法を実践すれば成績は相当のびます!事前に基本的な英文法を学んだうえで、高度な英文解釈を学べるこの参考書は難関大志願者にとって必須の内容だといえるでしょう。やりきるまでに約1ヶ月~1ヶ月半をかけてでもやる価値はあります。
動画でも解説しています。
『基礎英文問題精講』を仕上げれば、偏差値65以上は間違いないでしょう。ぜひ、この参考書で英語を得意にするきっかけを掴みましょう。