志望校別 英文解釈のおススメ参考書
2023.1.10
英語で、「英語長文」が一番重要であることは言うまでもありません。そして、「英語長文」は、一文一文の集合体です。その一文一文の主語・動詞・目的語・補語・修飾語を把握することは、最低限やるべきことです。
「英語長文」がより長くなり、情報処理を求めている傾向であることもふまえて、参考書を使い分けて活用し、効率よく勉強しましょう。
本記事では、「英文解釈」のさまざまな参考書について、その位置づけ・目的・違いについて、ご紹介します。
本記事でわかること
- 参考書のラインナップ
- それ以外のグループでおすすめの参考書
- 難しいグループでおすすめの参考書
参考書のラインナップ
慶応や京大のように非常に難しい文章を出題する大学(難しいグループ)、それ以外の大学(それ以外のグループ)の2つのグループに分けます。
難しいグループ(「慶応・京大」レベル)
- 『大学受験のための英文熟考 上』『大学受験のための英文熟考 下』
- 『大学入試 最難関大への英文解釈 正確に読み解くストラテジー』
- 『英文読解の透視図』
- 『ポレポレ英文読解プロセス50』
それ以外のグループ(早稲田・国立二次試験レベル)
※基本的にはこちらのグループの参考書の習得でよいでしょう。
- 『入門英文解釈の技術70』『基礎英文解釈の技術100』
- 『基本からわかる英語リーディング教本』
- 『大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本』
- 『大学入試 世界一わかりやすい 英文読解の特別講座』
それ以外のグループでおすすめの参考書
難しいグループの参考書の実施前にも、基礎として仕上げておく必要があります。
- 『入門英文解釈の技術70』
この一冊でほとんどの大学をカバーできるといってもよい参考書です。仕上げることでさらに英文解釈力が身につきます。『基礎英文解釈の技術100』は、余裕がある場合にやるといった位置づけです。 - 『基本からわかる英語リーディング教本』
時間がない方、『基礎英文解釈の技術70』が向いていないと感じる方におすすめです。
分厚くてボリュームを感じますが、灰色になっている箇所(約30ページ)に凝縮されています。灰色部分だけに絞って勉強するだけで英文解釈力が身につく参考書です。 - 『大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本』
『入門英文解釈の技術70』とほぼ同様の位置づけです。こちらがわかりやすければ使用してもよいですが、かなりボリュームがある印象です。時間がある方向けです。 - 『大学入試 世界一わかりやすい 英文読解の特別講座』
「英文読解」とありますが、「英文解釈」がメインです。「英文解釈」から「英語長文」に入るための架け橋的な存在となる参考書です。
『入門英文解釈の技術70』を仕上げれば、この参考書をとばして「英語長文」に進んでもよいでしょう。「英語長文」で具体的な読解の手法を学ぶ方が、効率的かもしれません。
ただし、ピンポイントで英語の構造の説明があります。例えば、因果関係を含めた論理的思考が凝縮してまとめられている点などです。そのような観点では、この参考書はおすすめです。
まとめると、以下の3冊のいずれかを仕上げれば、大抵の大学はクリアできるといえるでしょう。
- 『入門英文解釈の技術70』
- 『基本からわかる英語リーディング教本』
- 『大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本』
難しいグループでおすすめの参考書
慶応や京大のように難しいレベルの大学は、先にご紹介した参考書を仕上げるだけでは不十分です。下記の参考書の中から追加の1冊を、ご自身の好みで選んで仕上げましょう。
- 『大学受験のための英文熟考 上』『大学受験のための英文熟考 下』
かなり難しいですが、詳細な解説が書かれています。 - 『大学入試 最難関大への英文解釈 正確に読み解くストラテジー』
ボリュームのある文章を読み解いていきたい方におすすめです。 - 『英文読解の透視図』
難しい文章の処理の仕方が書かれています。 - 『ポレポレ英文読解プロセス50』
実績を出していて一番おすすめです。内容も単語のレベルも非常に難しいです。特にライオンマークは難しいです。まず、ライオンマーク意外を一通り仕上げ、その後ライオンマークに取り組むと効率よく学べます。この1冊で慶応や京大にも十分対応できるでしょう。ボリュームは少な目です。
こちらの方法は動画でも詳しく解説しています。
まとめ
「英文解釈」の勉強として、基本的に「それ以外のグループ」より1冊仕上げます。慶応や京大など、難問が出る場合は、「難しいグループ」の参考書よりさらに1冊追加して仕上げましょう。その後、過去問題を含めた「英語長文」を数多くこなし、「英語長文」の力を身につけてください。
本記事でご紹介した参考書は、「英語長文」の力を身につける目的ではありません。一文一文を処理する「英文解釈」の力を学ぶものとなります。