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『入門英文解釈の技術70』『基礎英文解釈の技術100』の違いと勉強法

2022.3.11

         

『入門英文解釈の技術70』『基礎英文解釈の技術100』(以下、2冊合わせて『英文解釈の技術』)は素晴らしい参考書で、やりきれば難関大学入試の英文も読めるようになります。しかし、これから『英文解釈の技術』の勉強を始める方の中には「2冊はともやったほうがいいの?」「やりこみたいけれど、時間がない」といったお悩みがあるかもしれません。

本記事では『入門英文解釈の技術70』『基礎英文解釈の技術100』の2冊の違いや、「ここまで突き詰めよう」「ここは飛ばしても大丈夫」という効率の良い勉強のポイントを紹介します。

『英文解釈の技術』は2冊ともやるべきか

『入門英文解釈の技術70』『基礎英文解釈の技術100』は、どちらか1冊をやりきれば問題ありません。

『入門英文解釈の技術70』がおすすめ

この2冊の違いは「若干『基礎英文解釈の技術100』の方が難しいかな」程度です。どちらか1冊となると『入門英文解釈の技術70』がおすすめです。

慶応大学や京都大学といった難しい英文解釈が出る大学を受験する場合は『入門英文解釈の技術70』のみだと内容に不足があります。『基礎英文解釈の技術100』を勉強するのも良いですが、さらに追加の参考書が必要になるでしょう。

慶応大学や京都大学を目指すなら、まず『入門英文解釈の技術70』を仕上げて『ポレポレ英文読解プロセス50』を勉強するのがおすすめです。京都大学を目指すなら『ポレポレ英文読解プロセス50』の中でも難易度の高い「ライオンマーク」までやっておきたいですね。

『英文解釈の技術』の構成

『入門英文解釈の技術70』は2部構成で、第一部が例題と解説、第二部が演習問題です。第一部では例題が左ページの前半にあり、その下から見開きページで詳しい解説、最後に訳と語句の一覧、という構成です。第二部には演習問題が70題あります。

『基礎英文解釈の技術100』もほぼ同様ですが、2部に分かれておらず訳の直後に演習問題が入ります。

『英文解釈の技術』を完璧に仕上げる勉強法

多少の構成の違いはありますが、2冊は基本的に同じ勉強法です。「例題の文章を読んだ時にすぐ構造(SVOC)が分かり、訳ができる状態」を目指しましょう。

解説は読むだけ

解説部分を覚える必要はありません。あくまでも例題のSVOCの構造を理解するために読みましょう。「読んで理解できたらOK」とし、繰り返し読む必要はありません。

演習問題は時間があれば

『英文解釈の技術』の演習問題は例題よりも簡単なので、勉強するかしないかはどちらでも問題ありません。ご自身の余力次第です。夏までには終わらせておきたい参考書なので、目安としては夏までに終わるかどうかで判断するのがおすすめです。

「もう時間がない!」という人はこれから紹介する例題の勉強法だけをやりましょう。

語句を見ながら例題を訳す

例題の文章を訳しましょう。単語を見ながら、1回だけでいいので紙に書いて訳します。実際に書いてみると手が止まる部分が分かってきます。「どこでつまずくのか」「どこが分かっているつもりになっていたか」を実感できるのです。

1日5回音読する

訳が終わったら、この例題を1日5回音読しましょう。音読の目的は、例題をスラスラ訳せるようになることです。SVOCで区切りながら日本語、英語の順で読みます。

例題が「This is a pen.」とします。SVOCで区切ると、「This」がS、「is」がV、「a pen」がCですね。これを「This is a pen. これはペンです。」と音読するのではなく、「This これは、 is です 、a pen. ペン。」のようにSVOCで区切って音読します。

この5回の音読は1日やって終わりではなく、スラスラ訳せるようになるために2日間以上連続で音読しましょう合計25~30回ほど音読すると、スラスラ読めるようになります。

実践動画はこちらです。

『英文解釈の技術』は音読でマスターしよう!

『英文解釈の技術』は非常に力が付く参考書です。2冊やる時間がない場合は『入門英文解釈の技術70』を勉強するのがおすすめです。解説を暗記するまで読んだり、演習問題をすべて解く必要はありません。例題を文章構造まで理解し、スムーズに訳せることをゴールに置きましょう。

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