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最短で偏差値30から60になる英文法講座②後置修飾後編

連載「最短で偏差値30から60になる英文法講座」本記事は第2回です。まずは、本講座の全体構造についておさらいします。「最短で偏差値30から60になる英文法講座」では、3つの単元を扱います。

  1. 後置修飾
  2. 時制(完了形、仮定法、過去形、現在形、未来形)
  3. 同じ形の反復

講座は後置修飾の解説から始めています。後置修飾には4つの種類がありましたね。

  1. 前置詞
  2. 関係代名詞
  3. 分詞
  4. TO不定詞

第1回である前回の記事では、4つの後置修飾の中から前置詞、関係代名詞を説明しました。本記事では後置修飾の後編、分詞とTO不定詞を説明します。

英語の大原則をおさらいしよう

「最短で偏差値30から60になる英文法講座」第1回の内容を簡単に復習しましょう。英文法の根幹となる、「英語の大原則」を学びました。

  1. 名詞+長い説明部分
  2. 名詞+長い説明部分を1つの大きな名詞として考える

例文で確認しましょう。

The boy in the park is Taro.
公園にいる少年はタロウです。

「The boy(名詞) in the park(長い説明部分)」を1つの大きな名詞(=主語)として考えるのでしたね。本記事でもこの大原則がよく出てきますので、頭に入れておきましょう。

分詞の法則

分詞もほかの後置修飾の文と同様に、英語の大原則「名詞+長い説明部分」が用いられています。

分詞とは

まず、分詞とは何かを理解しておきましょう。分詞のかたちには2種類あります。

  1. 「~ing」……現在分詞
  2. 「~ed」……過去分詞

この2種類をまとめて分詞と呼びます。

分詞の文の作り方

第1回で学んだ関係代名詞を踏まえると、分詞はとても簡単に理解できます。例文で理解を深めていきましょう。

The car which is made by Italian Company is very beautiful.
イタリアの会社で作られた車はとても美しい。

文の構造をみると「The car which is made by Italian Company」が大きな主語(S)、次の「is」が動詞(V)、「very beautiful」が補語(C)です。主語である「The car which is made by Italian Company」の部分を分詞にします。

分詞にする方法は3ステップです。

  1. 関係代名詞を省略する
  2. 動詞の部分をing形にする
  3. beingは省略してもよい

このステップで例文を分詞の文に変更すると、「①関係代名詞を省略する」で関係代名詞「which」を省略し、「②動詞の部分をing形にする」で動詞「is」をing形にするので、「being」に書き換えます。

The car being made by Italian Company is very beautiful.

これで現在分詞の文章が完成です。このままでも問題はありませんが、分詞には3つめのステップがあります。現在分詞の「being」は省略できるのです。3つめのステップまで進み、「being」を省略した場合は

The car made by Italian Company is very beautiful.

という過去分詞の文章です。「made by Italian Company」が「The car」を説明していて、「The car made by Italian Company」が1つの大きな名詞です。

現在分詞・過去分詞は合わせて覚えましょう。現在分詞「being」を省略したのが過去分詞と考えます。実際の英文では、「being」を省略した過去分詞の方がよく出てきます。分詞が分かれば、もう英語を恐れる必要はありません。

TO不定詞の法則

TO不定詞もやっぱり英語の大原則「名詞+長い説明部分」にのっとっています。長い説明部分にTO不定詞が使われているのです。

例文をTO不定詞の文に変更しましょう。

The boy who is in the park is Taro.
公園にいる少年はタロウです。

関係代名詞「who」+主語がない不完全な文「is in the park」と続くので、例文は「関係代名詞の文章だ」と分かりますね。この関係代名詞の文から考えていくと、TO不定詞はとても理解しやすいです。関係代名詞が分からない方は、前回の講座を復習しましょう。

TO不定詞の文にする方法は2ステップです。

  1. 関係代名詞を省略する
  2. 不完全な文の動詞を「to + 動詞の原形」にする

まず分詞と同じく、関係代名詞「who」を省略します。そして関係代名詞のうしろにくる不完全な文の動詞を「to + 動詞の原形」にします。例文の動詞は「is」なので、「to be」に書き換えます。

The boy to be in the park is Taro.

「to + 動詞の原形」は、基本的に「〜〜する名詞」や「〜〜するための名詞」と訳します。大事なポイントは英語の大原則「名詞+長い説明部分」にのっとることと、長い説明部分が「to + 動詞の原形」になることです。これを理解しておけば十分です。

4つの後置修飾をマスターしよう!

本記事では4つの後置修飾のうち、後編の分詞、不定詞の2つを学びました。後置修飾は英文法で一番難しい単元なので、マスターすれば今後の勉強がかなり楽になりますよ。

次回の講座では時制を解説します。
「現在完了の文、いっぱい意味があってなかなか覚えられない……」
「仮定法がよく分かんないな……」
とお悩みの人にとっても非常に分かりやすい内容ですので、次回をお楽しみにしてください。

ありがとうございました。

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