1日30分最短1週間で速読力を身に付ける方法【前編】
本記事から「1日30分最短1週間で速読力を身に付ける方法」を連載します。前編では、速読を身につけるための5つのポイントのうち、重要な3つのポイントについて、ご紹介します。
まず、「英文が読める」状態になるためには、一般的に下記の3つの要素が必要といわれています。ですが、「英文を早く読む」ためには、この3つの要素だけでは、難しいです。そこで、これからご紹介する勉強法を、1日30分追加してみてください。速読の効果が期待できるでしょう。
- 英単語・英熟語
- 英文法
- 現代文(日本語の力)
本記事でわかること
速読力(英文を早く読み、理解し、解く)を身につけるためには、5つのポイントがあります。前編では、ポイント①~ポイント③をご紹介します。
※ポイント④・ポイント⑤は、後編でご紹介します。
- ポイント①:左から右へ音読する
- ポイント②:未完成でよい
- ポイント③:音節リズムを理解する
ポイント①:左から右へ音読する
英語は、英語の語順のまま読んで理解することが大事です。英文を左から右の語順で、返り読みせずに音読します。この方法は、はやりの参考書、速読の教材(速読英単語・速読英熟語など)でも紹介されているものです。
[例文]I have an apple.
I/habe/an apple.
私は/持っている/1つのリンゴ
最初は、左から右へと順次に「英語→日本語」への変換作業を行いながら音読します。
「I」→」私」、「have」→「持っている」、「an apple」→「1つのリンゴ」
音読を続けていくうちに、自然に英語を英語のまま理解することができるようになるでしょう。英語を読んで、その絵や状況が、浮かぶようになれば、日本語に変換するプロセスが省略されているということです。
これまで脳内で、「英語→日本語→イメージ」の流れで理解していたものが、「英語→イメージ」の流れで理解できるようになるのです。
ポイント②:未完成でよい
英文を音読するとき、すべての英単語の意味や英文法が理解できていなくてもよいです。左から右へ音読するにあたり、あまり難しく考えすぎず、未完成なままですすめましょう。
単語の意味を調べて理解することなどは、本記事の勉強法としては重要ではありません。
ポイント③:音節リズムを理解する
発音の仕方を知ることは重要です。付属のCDなどを聞いて、発音をなんとなく理解し、まねるといったレベルで十分です。CDがない場合は、無料のホームページ(Weblio翻訳など)やアプリの読み上げ機能を利用して発音を聞いてもよいでしょう。
感覚的なものでよいので、音節のリズムがあることを知ることが大事です。
- 音節リズム① 1拍(イッパク)リズムの英単語
例:Sydney(シドニー)
日本語:シドニー(4拍)/英語:シニ(1拍) - 音節リズム② 2拍(ニハク)リズムの英単語
例:Chicago(シカゴ)
日本語:シカゴ(3拍)/英語:シ・カゴ(2拍) - 音節リズム③ 3拍(サンハク)リズムの英単語
例:Secretary(秘書)
日本語:セ・クレ・タ・リー(4拍)/英語:セ・ク・トリー(3拍)
こちらの方法は動画でも詳しく解説しています。
日本語変換せずに英語を理解しよう!
自然に英語を英語の語順のまま、日本語に変換することなく理解できていく状態になることを、本記事の最終ゴールとします。すると、時間内に問題が解ける速読力が身につくようになるというわけです。