超効率 勉強法を直伝『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』
みなさん、英語長文は得意ですか?
英語長文は、一文一文の主語・動詞・目的語・補語・修飾語を把握し、段落ごとに何がいいたいのか、そして文章全体で何がいいたいのかが求められる非常に難しい部分です。筆者のいいたいことが掴めているかどうかを、設問で問われるところは、現代文と同じですね。
英単語や英文法を勉強しても、現代文の力がなければ、英語長文で点数を獲得するのは難しいです。そして、早慶上智・旧帝大などの難関大学になればなるほど、英語長文の出題率や配点は高くなる傾向にあります。
『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』は、現代文が苦手な方も論理的な読解が学べる参考書です。難関大学の英語長文対策の登竜門として、最適な一冊といえるでしょう。
本記事では、『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』の最適で効果的な勉強法をご紹介します。
本記事でわかること
- 『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』にマッチする学力層
- 『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』の特徴
- 『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』の最適な勉強法
『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』にマッチする学力層
『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』は、英語初学者にとっては難しい参考書です。偏差値でいうと、高校1年生は偏差値60、高校2年生は偏差値55、高校3年生や浪人生は偏差値50以上の学力が求められます。
学力層に満たない人はまずこれをやろう
上記の学力を満たしていない、と思われる方は下記を参考に勉強しましょう。
基本的な英単語が身についていない方
『データベース3000 基本英単語・熟語』、『システム英単語(第4章)』、『英単語ターゲット1900(Part2)』に収録されている英単語や英熟語を覚えましょう。
基礎的な英文法が身についていない方
『入門 英文解釈の技術70』の英文法を身につけましょう。
中学レベルの現代文に自信のない方
『中学総合的研究 問題集 国語読解』を習得しましょう。英語長文で、筆者が何をいいたいかを捉えるために現代文の力も必要です。
パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』の構成と特徴
構成
パート1:パラグラフリーディングの基本ストラテジー
パート2:「論理マーカー」の働き
パート3:長文問題の解放ストラテジー
特徴
- 論理的な文章の読み方が学べる
パート1:英語長文の基本構成を学ぶ
パート2:論理マーカー(but、and、therefore など)について学ぶ
※現代文的な読み方の基本が習得できます。 - 必要十分な設問の解法が学べる
パート3:読み方と設問の解き方を学ぶ※学べる解き方:空所補充、内容一致、説明問題、要約など
パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』の最適な勉強法
パートごとに勉強法が異なるため、「パート1・パート2」と「パート3」に分けて説明します。
また、この勉強法では『理解』→『暗記』という流れが非常に重要です。まずは解説をもとに理解を深め、次に設問を解き、最後に例文などを暗記する、という順序が大切です。
この勉強法は、脳の負担を減らし長期記憶を作る 「記憶固定化の標準モデル」ともいわれ、脳科学上でも大変有効な方法に基づいた勉強法なのです。
パート1・パート2の勉強法
理解
- 本文の解説を読む
日本語の解説を読み、理解することが大事です。
理解が難しい場合は、『中学総合的研究 問題集 国語読解』を復習しましょう。 - 英文を訳す
辞書を使用せず、自力で訳をノートに書きましょう。
意味のわからない単語は、前後の流れから推測し、赤文字で強調します。 - ②の訳と「全訳例」を比較する
解説や訳を見て、理解が正しいかを確認しましょう。
②で推測した単語の意味も確認します。間違えた場合、どこで読み間違えたかを特定しましょう。 - 再度①の解説を読み、理解を深める
太枠部分や例文と関係する箇所を中心に、文章の流れやどんな内容が順番に書かれているのかを確認しましょう。
暗記
- 理解編の②の英文を読み込む
意識する点は、「一文一文を正確に早く訳すこと」「段落ごとに何がいわれているのかを把握すること」です。
下記の方法で、スラスラ読めるまで繰り返します。
※目安:1日5回✕6日間=合計30回
例文:This is a pen.
〇「This」→「これは」→「is」→「です」→「pen」→「鉛筆」
✕「This is a pen.」→「これは鉛筆です。」
パート3の勉強法
理解
- 問題の英文を訳す
空所はとばし、辞書を使用せず、自力で訳をノートに書きましょう。
意味のわからない単語は、前後の流れから推測し、赤文字で強調します。 - ①の訳と「全訳例」を比較する
解説や訳を見て、理解が正しいかを確認します。
②で推測した単語の意味も確認します。間違えた場合、どこで読み間違えたかを特定しましょう。 - 設問を解く
その解答に至った「考え」「理由」「根拠」を必ず書きましょう。
書くことで思考力が高まります。 - ③で書いた解答の根拠と解説にある根拠とを比較する
太枠部分や例文と関係する箇所を中心に、文章の流れやどんな内容が順番に書かれているのかを確認しましょう。
暗記
- 理解編の①の英文を読み込む
意識する点は、「一文一文を正確に早く訳すこと」「段落ごとに何がいわれているのかを把握すること」です。
「パート1・パート2の勉強法」と同様の方法で、スラスラ読めるまで繰り返します。
※目安:1日5回✕6日間=合計30回 - 設問の復習
不正解の設問、正解したが根拠が誤っていた設問は復習しましょう。
※目安:翌日1回+1週間後1回=合計2回
英文を訳す時に辞書を使用しない理由
入試では、単語帳に収録されていない難しい単語がでてきます。その理由は、覚えているかではなく、前後の流れから意味を推測する力を問われているからです。辞書を使用しないで訳す理由は、前後の流れから意味を推測する練習を兼ねているためです。
【参考】
言語脳科学の酒井邦嘉東大教授は、紙媒体による学習の方が記憶により定着しやすい、と紙に書くことの効用を発表されています。人は頭の中で、同時に考えられることは3個程度といわれています。これが紙に書くことで約5~10個まで増えるそうです。
こちらの勉強法は動画でも詳しく解説しています。
英語長文に求められること
英語長文では、知識に頼らず、要旨や筆者のいいたいことを掴むことが求められます。
『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』は、それらを学べる最適な参考書です。
本記事でご紹介した『パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編』の最適な勉強法を実践し、配点の高いとされる英語長文で点数獲得をめざしましょう。