“論理的な思考力”を鍛えて、すべての科目の成績を上げる
現代文は「日本語」です。私たち日本人が、思考で考えるときに使う言語です。現代文で「日本語」を深く理解することで、あらゆる科目の思考力が上がり、結果的に、英語の長文や数学の応用問題も解く力にもつながります。
例をあげましょう。
『IT企業A社は、昨年対比で+130%の売上の成長を果たしました。A社は好調でしょうか?不調でしょうか?』
この質問に、あなたはどう答えますか?
一見、伸びているため好調のように思いますよね?ですが、次の文のように前提があるとどうでしょう。
『IT業界全体では、昨年対比で160%の伸びがある。IT企業A社は、昨年対比で+130%の売上の成長を果たしました。A社は好調でしょうか?不調でしょうか?』
全体で160%伸びている中での130%であれば、不調ですよね。
このように物事を筋道立てて考える力が、現代文の力であり、論理的思考の根幹となります。
本記事では、論理的な思考力を鍛えることで、全ての科目の成績を上げる方法をご紹介します。
本記事でわかること
- 「論理的思考」があらゆる科目に適用するという観点
- 「論理的思考」が現代文に通用する観点
- 「論理的思考」を身につける方法
「論理的思考」があらゆる科目に適用するという観点
あらゆる科目において、①~③の観点を確実に捉えることが重要です。この3つの観点が、常に問われてるといっても過言ではありません。
- 公式化:共通項を導き出すということ
果物のりんごは甘い
梨は甘い果物だ
果物は甘い - 推論:共通項から新しい結論を導き出す推論
植物は生物である
りんごは植物である
りんごは生物である - 因果関係
お酒を飲みすぎた
結果、頭が痛い
「論理的思考」が現代文に通用する観点
現代文での論理的思考の活用法をご紹介します。
文章の流れや文章の全体を捉えることが、現代文の論理的思考の根幹です。色々な観点がありますが、特に注意する点は、次の3つとなります。
ディスコスマーカー
ディスコスマーカーとは、接続詞の「しかし」「したがって」「例えば」というような言葉を指します。
- しかし → 内容
- したがって → 結果
- 例えば → 具体例
段落ごとに拾い読み
各段落の最初の文章を読んで「全体を知る」、これが論理的思考の一番大事なポイントです。
設問から先に眺める
- 不正解を1つ選ぶ設問で、4つの選択肢があった場合
選択肢の内容を読んでもよいです。理由は、4つのうち3つは正解だからです。 - 正解を1つ選ぶ設問で、4つの選択肢があった場合
選択肢の内容を読んではいけません。理由は、4つのうち3つは不正解だからです。間違った情報が入ってくるのを避けるためです。読まずに眺めるのです。そうすると、共通して出てくるキーワードが出てくるでしょう。そのキーワードが、本文であつかわれるテーマであったりします。そのキーワードを知ることでで全体を知ることができます。
「論理的思考」を身につける方法
「言葉の意味を覚える」「解き方・読み方を学ぶ」この二つの軸が、論理的思考を作る具体的な勉強法となります。この二つの軸を、論理的思考の柱だと理解してください。
現代文
- 言葉の意味を覚える
言葉の意味が分からなければ、文章を理解できない - 読み方、解き方を学ぶ
設問を解くことで身につきます。設問を解くときに、あなたの考えや、その答えを選んだ理由を紙に書くことで成長できるでしょう。もちろん、解答が正しいかを確認することも大事ですが、さらに大事なのが、解答の根拠を紙に書くことです。書くことで、頭で考えるだけよりもはるかに深くまで考えることができます。
数学
- 公式を覚える/計算力を身につける
- 解答の根拠を深く考える
英語
- 英単語を覚える
- 英語の文章の読み解き方を学ぶ
こちらの内容は動画でも詳しく解説しています。
まとめ
「言葉の意味を覚える」「解き方・読み方を学ぶ」この二つを軸に、論理的思考力を鍛えましょう。そして、全ての科目にそれを適用し、成績をあげましょう。