BASIS式メソッド

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『大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本』の学習方法

『大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本(以下『 英文法が面白いほどわかる本』)』は全223ページの非常に分厚い参考書です。しかし、実はすべてのページを読み込む必要はありません。本記事では、

というポイントを合わせて解説します。本記事を読んでいただければ「ピンポイントな学習で各単元を押さえればよい」ことがよく分かるでしょう。

『 英文法が面白いほどわかる本』の勉強に必要なある条件

『 英文法が面白いほどわかる本』を勉強するには前提条件があります。

「中学レベルの英文法が完璧であること」

上記が前提条件です。中学レベルの英文法が分かっていれば大学受験に出る大抵の英文解釈は理解できますが、解くには中学レベルの英文法を応用する力が問われます。『 英文法が面白いほどわかる本』では、その応用力を学べるのです。

まだ中学レベルの英文法が苦手な方は『完全攻略 中学英語 英文法 1~3年』をマスターするのがおすすめです。学習方法は、YouTubeの動画でも詳しく解説しています。

『 英文法が面白いほどわかる本』の構成

『 英文法が面白いほどわかる本』には33単元が収録されています。単元が始まる左のページには『例題』があります。隣の右ページから数ページかけて図解や説明などがあり、単元の最後にある『確認問題』と『発展問題』で理解度を測る構成です。

『 英文法が面白いほどわかる本』の勉強ポイント3つ

ここからは、勉強の進め方を解説します。

①発展問題をメインに勉強しよう

解説ページがとても充実しているため、単元ごとのボリュームが多いと感じるかもしれません。しかし、プレッシャーを感じる必要はありません。『 英文法が面白いほどわかる本』でやり込むのは発展問題のみです。

  1. 発展問題の文章のSVOCM構造が分かる
  2. すらすら訳が出てくる

この2つができれば発展問題をマスターした、すなわち参考書をマスターしたことになります。確認問題や例題の文章をやり込む必要はありません。確認問題や例題を解けないと発展問題は分からないレベル感のため、一番難易度の高い発展問題を読み込んで理解していくのが効率のよい進め方なのです。

勉強のプロセスは「理解と暗記」です。発展問題はSVOCMに分けて訳ができ、スラスラと訳せるまで反復音読しましょう。別冊の解説が充実しているので、わからない部分は都度確認できます。

②発展問題は音読しよう

文章構造への理解を定着させるには、訳と音読が大切です。おすすめの手順は下記です。

  1. 英文だけを見て日本語訳を紙に書く
  2. 訳を答え合わせし、問題なく訳せるようにする
  3. 英文と訳を1日5回音読する
  4. 音読は1週間続ける

また、音読はSVOCMごとに区切って音読するのがおすすめです。例文で説明します。

I will go to the store to buy some books.
私はいくつかの本を買うために店に行くだろう。

SVOCMで区切って音読すると「”I”『私は』、”will go to”『行くだろう』、”the store”『店に』、”to buy some books”『いくつかの本を買うために』」です。このようにSVOCMの句で切って、英語、日本語の順で音読しましょう。

慣れてきたら、「”I will go to the store”『私は店に行くだろう』、”to buy some books”『いくつかの本を買うために』」のように、もっと大きな区切りで音読しても良いでしょう。

③そのほかの勉強方法

反対に確認問題や例題は1回読んで理解できればOKです。こちらは楽に進められると思います。発展問題の文章構造が分からない場合に例題のあとの解説を読む程度で良いでしょう。また、確認問題は例題と同等のレベルなので省いても構いません。

参考書のペースは1~2週間で1周+反復音読

『 英文法が面白いほどわかる本』はボリュームがありますが、覚える箇所を発展問題だけに絞れば短期間で勉強できます。単元は33個あるので、1日6単元ずつ進めれば1週間で1冊終えられる計算です。英語が苦手な人は半分のペースで1日3単元ずつやると、2週間で1冊終わります。このスケジュール感を目安に取り組むとよいでしょう。

時間をかけたいのは音読の反復なので、1週間で1周したら次の1週間は復習で音読するようにしましょう。1日5回音読するのがヘビーだと感じる人は回数を減らしても良いですよ。とにかく「復習のための音読」を最優先にして、取り組んだところの音読に重点を置くのが重要です。

『 英文法が面白いほどわかる本』で英文読解を理解しよう!

『 英文法が面白いほどわかる本』をマスターすれば、入試問題に出る大抵の英文は「読める」ようになります。「読める」の次は「解ける」状態を目指して論理的な読解方法を学びます。その足がかりとしてまずは『 英文法が面白いほどわかる本』をマスターし、英文を理解できる状態を目指しましょう。

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