『総合英語Evergreen』の勉強法
長年愛されてきた『総合英語Evergreen』は、特に英文法問題にとても効果的な参考書です。英文法問題が苦手な方や、高校英文法(仮定法、分詞構文、倒置法、関係副詞など)を急いで仕上げたい方におすすめです。「分厚くて重い文法書」と言われる参考書ですが、内容は、『総合英語Forest』と似ています。
これから紹介する勉強法を実践すれば、高校1年生で偏差値60の方は75以上を、高校2年生で偏差値55の方は65以上を、高校3年生、浪人生は偏差値50の方は55以上を目指せるでしょう。
本記事では、『総合英語Evergreen』の最適な勉強法についてご紹介します。
本記事でわかること
- 『総合英語Evergreen』にマッチする学力層
- 『総合英語Evergreen』の構成
- 『総合英語Evergreen』の最適な勉強法
『総合英語Evergreen』にマッチする学力層
『総合英語Evergreen』は、英語初学者にとっては難しい参考書です。たとえば、高校1年生なら偏差値60以上、高校2年生なら偏差値55以上、高校3年生や浪人生は偏差値50以上の学力が求められます。
学力層に満たない人はまずこれをやろう
上記の学力を満たしていない、と思われる方は下記の2冊で、英語の基本を身に付けましょう。
- 『SUPER STEP(スーパーステップ) 中学英文法 1〜3年』
- 『超入門英文解釈の技術60』または『入門英文解釈の技術70』
『総合英語Evergreen』の構成
メイン
- 例文パート:part2・part3 ※解説の中に例文がある箇所
補助
- 解説パート:part1・part4
- 問題パート:part2・part3・part4 ※「Check問題」「理解の確認」
『総合英語Evergreen』の最適な勉強法
『総合英語Evergreen』の勉強法では、構成の「例文パート」と「解説パート」の部分で実践します。「問題パート(Check問題・理解の確認)」は一旦置いておきましょう。
『総合英語Evergreen』の勉強法では、5つ(理解-2つ・暗記-3つ)のポイントがあります。
この勉強法では『理解』→『暗記』という流れが非常に重要です。まずは英文法項目を理解し、次に例文を暗記する、という順序が大切です。この勉強法は、脳の負担を減らし長期記憶を作る 「記憶固定化の標準モデル」ともいわれ、脳科学上でも大変有効な方法に基づいた勉強法なのです。
理解編
ポイント①:part1・part2をまず読む
「ただ読むこと」これが理解編において重要です。
ポイント②:すべての例文を訳す
自力でノートに訳を書きます。一文一文は短い例文なので多くの時間はかからないでしょう。このひと手間で、この参考書を最大限に活用できるのです。そして、解説をもとに訳が正しいかどうかを確認します。間違っていた場合は、解説をもう一度読み直し、正しい訳し方を理解することが大切です。
暗記篇
ポイント③:英語→日本語の順で音読する
例文のみを英語→日本語の順に音読します。例文は、一文を通しで音読する、または、一文をSVOCMに区切って音読する、どちらでもよいです。(1日5回)
ポイント④:日本語から英語に直す
例文を隠した状態で、日本語を見て英語に直し、声に出して言いましょう。(1日3回)日本語から英語に直すことは、ポイント①~③のインプットに対するアウトプットになります。
ポイント⑤:ポイント③・④を繰り返す
ポイント③・④を5日以上繰り返します。スラスラ訳せない例文は、復習の日数を追加しましょう。
【実践例】
[例題]This river is dangerous to swim in.
- 例文を読む
This river is dangerous to swim in. - 例文をSVOCMに区切り、訳を書く
This river/is/dangerous/to swim in.
あの川は/です/危険/泳ぐのに - SVOCMと訳があっているかを確認
SVOCMをチェック:S(主語)=This river、V(動詞)=is、O(形容詞)dangerous、M(修飾語)=to swim in
訳をチェック:あの川は泳ぐのに危険です - 音読(5回)
例文の英語を下記いずれかのパターンで日本語に訳して音読する
パターン1:「This river is dangerous to swim in」→「あの川は泳ぐのに危険です」
パターン2:「That river」→「あの川は」、「is」→「です」、「dangerous」→「危険な」、「to swim in」→「泳ぐのに」 - 英語に直す(3回)
例文を隠した状態で、日本語「あの川は泳ぐのに危険です。」を見て、英語「This river is dangerous to swim in.」に直す - 5日間繰り返す
③と④をスラスラ訳せるようになるまで、最低5日間繰り返す
※スラスラ訳せない例文は、復習の日数を追加しましょう。
こちらの方法は動画でも詳しく解説しています。
例文をマスターしよう!
『総合英語Evergreen』の勉強法では、すべての例文をスラスラ訳せて、日本語から英語にスラスラ変換できることを目的にすすめます。ボリュームのある参考書ですが、覚えるべきことを例文のみに絞ることで、圧縮できるのです。やる事、やらない事を切り分け、効率的に勉強しましょう。